スキップしてメイン コンテンツに移動

Elementary OSのインストール手順ガイド


Elementary OSのインストール手順ガイド

Elementary OSは、美しいデザインと使いやすさが特徴のLinuxディストリビューションです。この記事では、Elementary OSを初めてインストールする人向けに、ステップごとにわかりやすくインストール方法を解説します。


ステップ1: 必要なものを準備

まず、Elementary OSをインストールするために必要なものを準備します。

  • USBメモリ8GB以上推奨
  • インターネット接続
  • Elementary OSのISOファイル
  • インストールするパソコン推奨スペックは2GB以上のRAM、Intel i3やそれに相当するCPU、15GB以上の空き容量

ステップ2: Elementary OSのダウンロード

  1. Elementary OSの公式サイトにアクセスします。
  2. ダウンロードページに進み、「Pay What You Want」のセクションがあります。もし無償で試したい場合は、価格設定のところを「0」にしてダウンロードボタンをクリックします。
  3. その後、64-bit版のISOファイルがダウンロードされます。

ステップ3: ブート可能なUSBメモリを作成

ISOファイルを使って、Elementary OSをインストールできるブート可能なUSBメモリを作成します。

  1. RufusWindowsの場合)やEtcherMacやLinuxの場合)などのツールを使って、USBメモリにISOファイルを書き込みます。
    • Rufusの使い方
      1. Rufusをダウンロード・インストールします。
      2. USBメモリを接続し、Rufusを起動します。
      3. ダウンロードしたISOファイルを「ブート選択」で選び、「スタート」をクリックします。
      4. 完了まで待ちます。
    • Etcherの使い方
      1. Etcherをダウンロード・インストールします。
      2. 起動して、Elementary OSのISOファイルを選択し、USBメモリを選択後、「Flash」をクリックします。
      3. 書き込みが完了するまで待ちます。

ステップ4: BIOS設定でUSBからブートするように変更

  1. USBメモリを挿入した状態で、インストールしたいパソコンを再起動します。
  2. 再起動時に「BIOSメニュー」(もしくはブートメニュー)に入るために、DelキーF2キー、またはEscキーを押します(機種によって異なります)。
  3. BIOSメニューに入ったら、「Boot Order(ブート順)」を変更し、USBメモリが最初にブートされるように設定します。
  4. 設定を保存して、再起動します。

ステップ5: Elementary OSのインストール開始

  1. 再起動後、USBメモリからElementary OSが起動します。しばらくすると、Elementary OSのライブ環境が立ち上がります。
  2. デスクトップが表示されたら、「Install Elementary OS」(Elementary OSのインストール)アイコンをダブルクリックしてインストーラーを起動します。

ステップ6: インストール設定

インストーラーの指示に従って進めます。

  1. 言語の選択
    最初に、使用する言語を選択します。日本語を選び、「続ける」をクリックします。

  2. キーボードレイアウトの選択
    日本語のキーボードを使用している場合は、「日本語」を選択して進みます。

  3. インストールの種類
    Elementary OSを他のOSと併用するかすべてのデータを消去してElementary OSだけをインストールするかを選択します。

    • 他のOSと併用したい場合は「ディスクを分割」するオプションを選びます。
    • すべてを消去してインストールする場合は、「ディスクを消去してElementary OSをインストール」を選択します。
  4. ディスクの割り当て手動設定の場合
    手動でパーティションを作成する場合、ルート(/)スワップ領域ホームディレクトリを適切に割り当てます。自動設定で問題ない場合はスキップ可能です。

  5. ユーザー情報の入力
    あなたの名前、コンピュータの名前、ユーザー名、パスワードを設定します。セキュリティを高めるため、強力なパスワードを設定することをお勧めします。


ステップ7: インストールの完了と再起動

インストールプロセスが完了したら、「今すぐ再起動する」を選択します。USBメモリを取り外して再起動すると、Elementary OSが起動します。


ステップ8: 最初の設定

初回起動時、Elementary OSの初期設定が表示されます。設定を完了したら、すぐに使い始めることができます。


まとめ

Elementary OSのインストールは非常にシンプルで、初心者でも簡単に行えます。ポイントは、USBメモリを使ってISOファイルを書き込み、BIOS設定でブート順を変更することです。その後、インストーラーの指示に従って設定を進めるだけで、シンプルで美しいElementary OSがあなたのPCで動作するようになります。

美しいUIと使いやすさをぜひ体験してみてください!

コメント

このブログの人気の投稿

RkhunterとFail2banの基本コマンド集でサーバーを守る!

Rkhunterの基本コマンド集 1. Rkhunterのデータベース更新 sudo rkhunter --update 説明 : ルートキットの定義データベースを最新の状態に更新します。 2. システムチェック sudo rkhunter --check 説明 : システムをスキャンし、ルートキットや不正な設定ファイルを確認します。 3. 詳細なチェックレポート sudo rkhunter --check --rwo 説明 : 警告のみ表示し、問題があれば対応が必要です。 4. ログファイルの確認 sudo cat /var/log/rkhunter.log 説明 : スキャン結果を保存しているログファイルを確認できます。 5. インストールされているファイルの整合性チェック sudo rkhunter --propupd 説明 : ファイルの整合性チェックデータベースを更新します。システム変更後に実行してください。 Fail2banの基本コマンド集 1. Fail2banサービスのステータス確認 sudo systemctl status fail2ban 説明 : Fail2banサービスが正常に動作しているか確認します。 2. Fail2banの監視中のログの確認 sudo fail2ban-client status 説明 : 現在Fail2banが監視しているログとアクティブなjail( 監視対象のサービス )を確認します。 3. 特定のjailのステータス確認 sudo fail2ban-client status sshd 説明 : sshd Jailの詳細なステータスを確認します。SSHサービスの監視状況などがわかります。 4. 特定のIPアドレスを手動でBanする sudo fail2ban-client set sshd banip <IPアドレス> 説明 : 指定したIPアドレスをSSH Jailで手動でブロックします。 5. 特定のIPアドレスを手動でUnbanする sudo fail2ban-client set sshd unbanip <IPアドレス> 説明 : 手動でBanしたIPアドレスを解除します。 これらのコマンドを覚えておくことで、セキュリティ管理がより効率的になります。

Windows 10から簡単移行!Chrome OS Flexでセキュリティも万全に

Windows 10からChrome OS Flexに乗り換え!操作感をWindowsに近づけるためのポイントとセキュリティ対策 Windows 10のサポート終了が迫る中、軽量でクラウド中心のOSである Chrome OS Flex に乗り換えを検討する方も増えています。( Chrome OS Flexのインストール方法はこちらの記事で説明しています ) 今回は、Chrome OS FlexをできるだけWindowsに近い操作感で使う方法と、セキュリティ面でのメリット・注意点について紹介します。 Chrome OS FlexをWindowsライクに使うためのポイント 1. ファイル管理は「ファイル」アプリで Chrome OS Flexには「 ファイル 」アプリが標準搭載されており、Windowsのエクスプローラーと同じようにファイルやフォルダーを管理できます。 ドラッグ&ドロップ や 右クリックメニュー も対応しているので、ファイル操作に大きな違和感はありません。 クラウドストレージとの連携も強力で、Google Driveなどに簡単にアクセスできるのも利点です。外付けドライブの取り扱いも可能ですが、Windowsのようなシステムドライブの構造は異なるので注意が必要です。 2. ショートカットキーでスムーズな操作 Windowsと同様のショートカットキーもいくつか利用可能です。例えば、 Ctrl + C や Ctrl + V のコピー&ペーストはそのまま使用できます。また、 Alt + Tab でのウィンドウ切り替えもWindowsライクな操作感です。ただし、全てのショートカットが対応しているわけではないため、Chrome OS固有のショートカットに慣れる必要があります。 3. Microsoft Office代替としてGoogleアプリを活用 Chrome OS Flexでは、Windowsアプリを直接インストールできませんが、 Google Docs、Sheets、Slides といったGoogleアプリでMicrosoft Officeの代わりとして十分に作業が可能です。また、Microsoft Officeのオンライン版も利用できるので、必要に応じてそちらを使うことも一つの選択肢です。 4. デスクトップの管理 Chrome OS Flexでは、スタート...

初心者でも簡単!Ubuntuのインストール方法を解説

Linuxディストリビューションの中でも人気の高いUbuntuは、その使いやすさやセキュリティの高さで多くのユーザーに選ばれています。今回は、Ubuntuのインストール方法を初心者でもわかりやすくステップごとに解説します。 1. Ubuntuをインストールする準備をしよう 必要なもの USBメモリ ( 4GB以上 ) PC ( Ubuntuをインストールしたいマシン ) 安定したインターネット接続 まず、Ubuntuをインストールするために「 インストールメディア 」を作成する必要があります。これには、USBメモリを使います。 Ubuntuのダウンロード Ubuntuの公式サイト ( https://ubuntu.com/download )にアクセスします。 「 Ubuntu Desktop 」セクションから最新のLTS( Long Term Support )バージョンを選んでダウンロードします。 LTSバージョンは、安定しており、5年間のサポートが受けられるため、初心者には特におすすめです。 2. インストールメディアを作成する 次に、ダウンロードしたUbuntuのISOイメージをUSBメモリに書き込み、インストールメディアを作成します。以下の手順は、Windowsで作業する場合を想定していますが、他のOSでも同様の手順で進められます。 Rufusを使ってブータブルUSBを作成 Rufus というツールをダウンロードし、インストールします。このツールを使えば、簡単にUSBメモリをブータブルメディアに変換できます。 Rufusを起動し、USBメモリをPCに挿入します。 「 ブート選択 」で先ほどダウンロードしたUbuntuのISOファイルを選びます。 残りのオプションはデフォルトのままでOKです。「 スタート 」をクリックして、USBメモリへの書き込みを開始します。 これで、Ubuntuのインストールメディアが完成しました! 3. PCの起動順序を変更しよう 次に、UbuntuをインストールするPCのBIOS/UEFI設定を変更して、USBメモリから起動できるようにします。 BIOS/UEFIへのアクセス方法 PCを再起動します。 起動中に「 F2 」「 F10 」「 Del 」などのキーを押して、BIOS/UEFIに入ります。キーはメーカーによって異なるので、...