スキップしてメイン コンテンツに移動

Pop!_OSのインストール手順を解説!


はじめに

Pop!_OSは、UbuntuベースのLinuxディストリビューションで、開発者やゲーマーに人気があります。ここでは、Pop!_OSのインストール方法をステップごとに解説します。これからLinuxを始めたい方にも、すでに使い慣れている方にも分かりやすい手順で紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!


1. Pop!_OSのダウンロード

まず、Pop!_OSのインストール用ISOファイルを公式サイトからダウンロードします。

  1. Pop!_OS公式サイトにアクセスします。

  2. お使いのシステムに合ったバージョンを選びます。主に以下の2つがあります:

    • 24.04 lts:デスクトップPCやノートPC向けのUbuntu最新バージョン。
    • NVIDIA版:NVIDIAのGPUを搭載している場合に最適。

2. USBインストールメディアの作成

ISOファイルをダウンロードしたら、これを使ってブート可能なUSBドライブを作成します。このステップでは、16GB以上のUSBメモリを用意してください。以下に一般的なツールを使った方法を紹介します:

  • Windowsの場合

    • Rufusを使用します。Rufusをダウンロードして実行し、Pop!_OSのISOファイルを選択し、USBに書き込みます。
  • macOSの場合

    • Etcherを使うのが簡単です。Etcherをダウンロードし、ISOファイルを選択してUSBメモリに書き込みます。
  • Linuxの場合

    • ターミナルで以下のコマンドを使ってUSBメモリにISOファイルを書き込むことができます。
      sudo dd if=/path/to/pop-os.iso of=/dev/sdX bs=4M
      /dev/sdXは、USBメモリのデバイス名に置き換えてください。

3. USBメモリから起動する

USBインストールメディアが作成できたら、次にそれを使ってPCを起動します。

  1. USBメモリをPCに挿入し、PCを再起動します。
  2. 起動中にBIOSまたはUEFIに入る必要があります。通常、PCの起動時にF2、F12、Esc、またはDelキーを押すことでBIOSメニューに入れます。
  3. BIOS/UEFIメニューで、USBから起動するように設定を変更します。これにより、USBドライブからPop!_OSのインストーラが起動します。

4. Pop!_OSのインストール手順

USBから起動すると、Pop!_OSのインストール画面が表示されます。ここからは画面の指示に従って進めていきます。

① 言語とキーボードレイアウトの選択

最初に、表示言語とキーボードレイアウトを選びます。ここで日本語を選択することも可能です。

② インストールディスクの選択

次に、Pop!_OSをインストールするディスクを選択します。すでに他のOS(Windowsや別のLinux)がインストールされている場合、ディスクを削除してPop!_OSのみをインストールするか、デュアルブートの設定をするかを選べます。

  • 全てのデータを消去してインストール:PCにPop!_OSだけをインストールする場合はこちらを選択します。インストール先のディスク全体が消去されるため、事前にバックアップを取っておくことをおすすめします。
  • カスタム(パーティションを手動で設定):デュアルブートなど、他のOSと併用したい場合はこちらを選択し、パーティションを手動で設定します。

③ ディスクの暗号化設定(任意)

Pop!_OSでは、ディスクの暗号化オプションが提供されており、セキュリティを強化するためにディスク全体を暗号化することができます。暗号化を有効にするかどうかは任意ですが、プライバシーを重視する場合は有効にしておくと安心です。

④ インストールの開始

インストールが開始されます。この過程ではシステムが自動的に必要なファイルをコピーし、設定を行います。このプロセスには数分から数十分かかることがあります。


5. インストール完了後の初期設定

インストールが完了すると、PCを再起動するように促されます。再起動後、USBドライブを抜いて、Pop!_OSが正常に起動することを確認します。

  • ユーザーアカウントの設定:最初の起動時に、ユーザー名やパスワードを設定します。
  • ネットワーク設定:Wi-Fiや有線LANの接続を設定します。
  • ソフトウェアの更新:最初にシステムを更新することをおすすめします。ターミナルで以下のコマンドを実行して、最新のアップデートを適用しましょう。
    sudo apt update && sudo apt upgrade

まとめ

Pop!_OSのインストール手順は非常にシンプルで、初心者にも優しい設計となっています。基本的なインストール手順をしっかりと理解すれば、簡単にセットアップが可能です。さらに、開発者やゲーマー向けに最適化されているため、日常の作業やゲームプレイにすぐに移行できます。

ぜひこの手順を参考にして、Pop!_OSを使った新しいLinux体験を楽しんでください!

コメント

このブログの人気の投稿

Q4OSインストール手順を解説

初心者でも大丈夫!Q4OSインストール手順を解説 インストール前の準備 まずは、以下のものを用意しましょう。 Q4OSのISOファイル (公式サイトからダウンロード) Q4OS公式サイトダウンロードページ USBメモリ (最低でも1GB) ISOファイルをUSBメモリに書き込むためのツール (Rufusなど) インストールするパソコン Q4OSのインストール手順 ISOファイルをUSBメモリに書き込む Rufusなどのツールを使って、ダウンロードしたISOファイルをUSBメモリに書き込みます。 Rufus ソフトウェアが ISO を USB に書き込む パソコンをUSBメモリから起動する BIOS設定で起動ドライブをUSBメモリに変更し、パソコンを再起動します。 インストーラーを起動する 起動メニューが表示されたら、「Live」または「Install」を選択します。 言語とキーボードレイアウトを選択する 日本語を選択し、キーボードレイアウトも日本語に設定します。 ディスクのパーティションを設定する Q4OSをインストールするディスクを選択し、パーティションを設定します。 ディスクパーティション設定画面 ユーザー名とパスワードを設定する ログインに使用するユーザー名とパスワードを設定します。 インストールを開始する 設定が完了したら、インストールを開始します。 再起動する インストールが完了したら、パソコンを再起動します。 初期設定を行う 再起動後、ネットワーク設定やユーザー設定などを行います。 インストール後の設定 Q4OSをインストールしたら、以下の設定を行うのがおすすめです。 システムのアップデート 日本語入力の設定 (Mozcなど) 必要なアプリケーションのインストール これでQ4OSのインストールは完了です! まとめ Q4OSは、軽量でカスタマイズ性が高く、Windows XPやWindows 7に似た操作感で使えるLinuxディストリビューションです。 この記事で紹介した手順を参考に、ぜひQ4OSをインストールしてみてください。 P.S. Q4OSには、KDE Plasma版とTrinity版の2種類があります。KDE Plasma版は、モダンなデスクトップ...

RkhunterとFail2banの基本コマンド集でサーバーを守る!

Rkhunterの基本コマンド集 1. Rkhunterのデータベース更新 sudo rkhunter --update 説明 : ルートキットの定義データベースを最新の状態に更新します。 2. システムチェック sudo rkhunter --check 説明 : システムをスキャンし、ルートキットや不正な設定ファイルを確認します。 3. 詳細なチェックレポート sudo rkhunter --check --rwo 説明 : 警告のみ表示し、問題があれば対応が必要です。 4. ログファイルの確認 sudo cat /var/log/rkhunter.log 説明 : スキャン結果を保存しているログファイルを確認できます。 5. インストールされているファイルの整合性チェック sudo rkhunter --propupd 説明 : ファイルの整合性チェックデータベースを更新します。システム変更後に実行してください。 Fail2banの基本コマンド集 1. Fail2banサービスのステータス確認 sudo systemctl status fail2ban 説明 : Fail2banサービスが正常に動作しているか確認します。 2. Fail2banの監視中のログの確認 sudo fail2ban-client status 説明 : 現在Fail2banが監視しているログとアクティブなjail( 監視対象のサービス )を確認します。 3. 特定のjailのステータス確認 sudo fail2ban-client status sshd 説明 : sshd Jailの詳細なステータスを確認します。SSHサービスの監視状況などがわかります。 4. 特定のIPアドレスを手動でBanする sudo fail2ban-client set sshd banip <IPアドレス> 説明 : 指定したIPアドレスをSSH Jailで手動でブロックします。 5. 特定のIPアドレスを手動でUnbanする sudo fail2ban-client set sshd unbanip <IPアドレス> 説明 : 手動でBanしたIPアドレスを解除します。 これらのコマンドを覚えておくことで、セキュリティ管理がより効率的になります。

Windows 10から簡単移行!Chrome OS Flexでセキュリティも万全に

Windows 10からChrome OS Flexに乗り換え!操作感をWindowsに近づけるためのポイントとセキュリティ対策 Windows 10のサポート終了が迫る中、軽量でクラウド中心のOSである Chrome OS Flex に乗り換えを検討する方も増えています。( Chrome OS Flexのインストール方法はこちらの記事で説明しています ) 今回は、Chrome OS FlexをできるだけWindowsに近い操作感で使う方法と、セキュリティ面でのメリット・注意点について紹介します。 Chrome OS FlexをWindowsライクに使うためのポイント 1. ファイル管理は「ファイル」アプリで Chrome OS Flexには「 ファイル 」アプリが標準搭載されており、Windowsのエクスプローラーと同じようにファイルやフォルダーを管理できます。 ドラッグ&ドロップ や 右クリックメニュー も対応しているので、ファイル操作に大きな違和感はありません。 クラウドストレージとの連携も強力で、Google Driveなどに簡単にアクセスできるのも利点です。外付けドライブの取り扱いも可能ですが、Windowsのようなシステムドライブの構造は異なるので注意が必要です。 2. ショートカットキーでスムーズな操作 Windowsと同様のショートカットキーもいくつか利用可能です。例えば、 Ctrl + C や Ctrl + V のコピー&ペーストはそのまま使用できます。また、 Alt + Tab でのウィンドウ切り替えもWindowsライクな操作感です。ただし、全てのショートカットが対応しているわけではないため、Chrome OS固有のショートカットに慣れる必要があります。 3. Microsoft Office代替としてGoogleアプリを活用 Chrome OS Flexでは、Windowsアプリを直接インストールできませんが、 Google Docs、Sheets、Slides といったGoogleアプリでMicrosoft Officeの代わりとして十分に作業が可能です。また、Microsoft Officeのオンライン版も利用できるので、必要に応じてそちらを使うことも一つの選択肢です。 4. デスクトップの管理 Chrome OS Flexでは、スタート...