Linuxディストリビューションの中でも人気の高いUbuntuは、その使いやすさやセキュリティの高さで多くのユーザーに選ばれています。今回は、Ubuntuのインストール方法を初心者でもわかりやすくステップごとに解説します。
1. Ubuntuをインストールする準備をしよう
必要なもの
- USBメモリ(4GB以上)
- PC(Ubuntuをインストールしたいマシン)
- 安定したインターネット接続
まず、Ubuntuをインストールするために「インストールメディア」を作成する必要があります。これには、USBメモリを使います。
Ubuntuのダウンロード
- Ubuntuの公式サイト(https://ubuntu.com/download)にアクセスします。
- 「Ubuntu Desktop」セクションから最新のLTS(Long Term Support)バージョンを選んでダウンロードします。
- LTSバージョンは、安定しており、5年間のサポートが受けられるため、初心者には特におすすめです。
2. インストールメディアを作成する
次に、ダウンロードしたUbuntuのISOイメージをUSBメモリに書き込み、インストールメディアを作成します。以下の手順は、Windowsで作業する場合を想定していますが、他のOSでも同様の手順で進められます。
Rufusを使ってブータブルUSBを作成
- Rufusというツールをダウンロードし、インストールします。このツールを使えば、簡単にUSBメモリをブータブルメディアに変換できます。
- Rufusを起動し、USBメモリをPCに挿入します。
- 「ブート選択」で先ほどダウンロードしたUbuntuのISOファイルを選びます。
- 残りのオプションはデフォルトのままでOKです。「スタート」をクリックして、USBメモリへの書き込みを開始します。
これで、Ubuntuのインストールメディアが完成しました!
3. PCの起動順序を変更しよう
次に、UbuntuをインストールするPCのBIOS/UEFI設定を変更して、USBメモリから起動できるようにします。
BIOS/UEFIへのアクセス方法
- PCを再起動します。
- 起動中に「F2」「F10」「Del」などのキーを押して、BIOS/UEFIに入ります。キーはメーカーによって異なるので、PCのマニュアルを確認してください。
- BIOS/UEFIメニューで、「ブート順序」または「Boot Priority」の設定を見つけます。
- USBメモリを一番上に設定します。
- 設定を保存してBIOS/UEFIを終了します(通常は「F10」で保存&終了)。
PCが再起動されると、USBメモリから起動します。
4. Ubuntuのインストールを開始しよう
インストール画面の手順
PCがUSBメモリから起動すると、最初に「Try Ubuntu」または「Install Ubuntu」という選択肢が表示されます。
- 「Try Ubuntu」を選ぶと、インストールせずに一時的にUbuntuを試せますが、今回は「Install Ubuntu」を選択して進めます。
インストールウィザードが起動したら、まずは使用する言語を選択します。日本語が選択可能なので、日本語を選び「続ける」をクリックします。
次に「キーボードレイアウト」を選びます。通常は「日本語」が自動で選択されますが、間違いがなければ「続ける」をクリックします。
「アップデートと他のソフトウェア」の画面では、「通常のインストール」と「最小インストール」のどちらかを選択します。
- 「通常のインストール」にはWebブラウザ、オフィスソフトなど基本的なソフトが含まれています。
- 「最小インストール」はより軽量なインストールで、必要最小限のソフトウェアのみがインストールされます。
また、インターネットに接続されていれば、「アップデートをインストールする」と「サードパーティソフトウェアをインストールする」オプションを選ぶことをおすすめします。
5. パーティションの設定
次に、インストールするハードディスクのパーティション設定を行います。
- Ubuntuのみをインストールする場合:ディスク全体を使用するオプションを選択します(ディスクを削除してUbuntuをインストール)。
- デュアルブート(WindowsとUbuntuを両方使いたい場合):デュアルブートのオプションが表示されるので、それを選択します。デュアルブートの設定では、Ubuntuが自動でパーティションを分けてインストールします。
パーティションを選択したら、「インストール」をクリックしてインストールプロセスを進めます。
6. ユーザー情報の設定
インストールが開始されると、ユーザー情報の設定が求められます。
- 名前:PCで表示される名前を入力します。
- コンピュータ名:PCのホスト名を入力します(デフォルトでもOK)。
- ユーザー名:ログイン時に使うユーザー名を設定します。
- パスワード:セキュリティのため、強力なパスワードを設定しましょう。
設定が完了したら、「続ける」をクリックしてインストールを進めます。
7. インストール完了!
インストールが完了すると、再起動を促すメッセージが表示されます。「今すぐ再起動」をクリックし、USBメモリを取り外します。これで、PCはUbuntuで起動します!
まとめ
Ubuntuのインストールは、初心者でも比較的簡単に行えます。以下のステップに沿って進めれば、あっという間にUbuntuを導入できます。
- Ubuntuを公式サイトからダウンロード
- ブータブルUSBを作成
- PCの起動順序を変更
- インストールウィザードに従って設定
- インストール完了後、再起動
Ubuntuをインストールすれば、軽量かつセキュアなOSを使いこなすことができます。Ubuntuの環境を構築し、新しい世界を楽しんでください!
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